セクハラと枕営業に共通するのは、それが権力を持つ者と持たざる者の関係の中で行われることだ
「逆もありでしょう、女優さんのほうから実力者に」と誰かが発言しているが、実力者がその申し出を断るのは容易いことだ
実力者が枕営業の誘惑を拒否することと、実力者が女優に枕営業を強いた場合に女優がそれを断ることの難しさは同列では語れない

ハリウッドだけでなく日本の芸能界はまるで、セクハラや枕営業が対等な関係の中で行われることと思い込んでいるかのように見える
あまりにも、権力というものに対して無自覚だ
あるいは、力関係を意図的に無視している
そもそも、実際に行われたセクハラの告発に対して、こういう苦言めいた発言をすることで、彼らは何を守りたいのだろうか
日本の芸能界には絶対に「#metoo」を持ち込ませないという、強固な団結すら感じる
最低の世界