http://yomiuri.co.jp/national/20180307-OYT1T50080.html

部局長は5万円、教授は3万円――。

 大阪大が、昨年の入試ミスで追加合格となり、今春阪大に転入学する学生を支援するために全教職員約1万人から募っている寄付で、役職ごとに金額を示していることがわかった。3月末までを「集中募集期間」とし、「5000万円以上」を目標額に掲げるが、学内からは「ミスの原因が明らかになっていないのに、唐突だ」と疑問の声が上がっている。

 阪大は昨年2月の2次試験の物理で出題、採点ミスがあり、今年1月、30人を追加合格にした。このうち18人(1月末時点)が今春に阪大への転入学を希望しており、2月下旬、「新合格者修学等支援基金」を設置。寄付を全教職員に呼びかける「学部長一同」名の文書を学内で配布した。

 文書では「(支援の経費は)自助努力による自己収入等で支弁すべきである」として、学部長や研究所長ら部局長や教授、准教授など役職ごとに5万円〜3000円の「寄付目安額」を明示。役員は「5万円を上回る額を目安額」としている。

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