香港から1800万円相当の金塊を密輸しようとしたとして、警視庁は7日、東京都渋谷区広尾、音楽プロデューサー森田昌典容疑者(41)ら男女3人を関税法違反や消費税法違反などの容疑で逮捕した。

 捜査関係者によると、ほかに逮捕されたのは、港区の会社員の男(35)と飲食店従業員の女(36)。3人は昨年11月19日、香港から金塊計約4キロ(約1800万円相当)を羽田空港に密輸し、輸入の際にかかる消費税を免れようとした疑い。

 東京税関が、香港から到着した女の手荷物から金塊を発見。その後の調べで、森田容疑者が金塊の購入資金を準備していたことが判明したという。

 同庁は、森田容疑者らが金を輸入する際に納める消費税8%の支払いを免れ、その分を上乗せした価格で金塊を転売し、利ざやを稼ごうとしたとみている。

 財務省によると、昨年、全国の税関で摘発された金の密輸は1347件、押収量は6236キロで、いずれも過去最多だった。

 森田容疑者はダンス音楽を中心に活動し、女性タレントらに曲を提供している。

2018年03月08日 15時30分
YOMIURI ONLINE
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