札幌市円山動物園(中央区宮ケ丘)に13日、新施設「ホッキョクグマ館」がオープンする。ホッキョクグマの飼育展示施設としては国内最大といい、飼育頭数が減っているホッキョクグマの繁殖拠点としても期待されている。

 海外から新たな個体を導入して繁殖を進めようと「2頭で最低500平方メートルの展示スペース」「深さ3メートル以上のプール」など海外の基準を満たした施設を約23億円かけて整備。鉄筋コンクリート造2階建てで、飼育スペースは従来の約5倍の1500平方メートルとなった。プール(深さ約3.7メートル)の下に約18メートルの水中トンネルが設けられ、ホッキョクグマが泳ぐ姿をさまざまな角度から観察できる。

 4頭のホッキョクグマを交代で展示。プールはゴマフアザラシのスペースと隣り合わせで、透明のアクリル板で仕切っている。自然界では捕食関係にあり、ホッキョクグマがアザラシを追いかけ回そうとする姿を見ることもできる。

 13日午前10時半からオープニング記念式典があり、一般来園者は同11時から入館できる。【袴田貴行】

最終更新 3月9日 16時26分
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