https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180310/k10011359841000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001

3月10日 20時34分新燃岳
霧島連山の新燃岳の噴火活動について、専門家は「7年前の噴火活動では、爆発的な噴火が2か月ほど続いたが、今回も同じような経過をたどる可能性があり、引き続き警戒が必要だ」と指摘しています。

火山噴火予知連絡会の副会長で新燃岳の噴火活動に詳しい東京大学地震研究所の中田節也教授は10日、新燃岳を上空から確認したあとNHKの取材に応じました。

中田教授は「火口のへりに乗り上げた溶岩がゆっくり前進して斜面を少し下っていることが確認できた。溶岩が噴出する勢いは弱まっているが、火口が溶岩で覆われて下からのガスが抜けられなくなり、圧力が高まって爆発的な噴火が起きている」と分析しました。

また、「噴煙が非常に高く上がり軽石を飛ばすような噴火はマグマの供給が多いときに発生するが、マグマの供給がほとんど絶えた今の段階ではこうした噴火は考えにくい」としたうえで、「7年前の噴火活動では爆発的な噴火が2か月ほど続いていて、今回も同じような経過をたどるのではないか。爆発に伴う大きな噴石への警戒や、空振=空気の振動による窓ガラスの破損などに引き続き注意が必要だ」と述べました。

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