それは気象病かも
3月12日 17時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/k10011361601000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_026
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121654_1803121750_01_02.jpg

3月に入り、春の訪れと共に気分も晴れやかに…と思いきや、ネット上には「頭が痛い」「だるい」など体調不良を訴える声が相次いでいます。その体調不良、もしかしたら天気のせいかもしれません。
そして、歴史上有名なあの人も、天気による体調不良に悩んでいたかも!?。(ネットワーク報道部記者 飯田暁子・玉木香代子)

急に気温が上がったり下がったり、強い雨や風に見舞われたりと「春の嵐」が吹き荒れた先週。
ツイッター上には「頭痛と耳鳴りがする」「頭が痛いというか重い。体もだるい」などの書き込みが相次ぎました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121524_1803121556_01_03.jpg

中でも活況だったのが、「全部気圧のせい」というハッシュタグ。

「きのうから頭が痛くて治らない」「朝からイライラする」といった投稿に付けられているほか、中には「よかった。ここしばらくずっと調子が落ち気味なのも気圧のせいなのね」などこのハッシュタグで気分が楽になったという投稿もありました。

■ それは「気象病」かも

「古くから『古傷が痛むと雨が降る』と言われているように、気温や湿度、気圧の変化で痛みが出たり体がだるくなったりする。それは『気象病』と呼ばれています」

そう話すのは、愛知医科大学学際的痛みセンター客員教授の佐藤純医師です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121525_1803121556_01_04.jpg

20年以上にわたって天気と体調の変化について研究を続けています。
気象病の症状は頭痛、関節痛やせき、めまい、体のだるさなど人によってさまざまですが、天気の急な変化、特に気圧が大きく下がったり上がったりするときに症状が出る人が多いということです。

なぜ気圧の変化で体調が崩れるのか。佐藤医師に聞きました。
「これまでの実験で、耳の鼓膜の奥にあり体の平衡感覚をつかさどる『内耳』には気圧の変化を感じるセンサーがあるのではないかと考えられます。
この内耳が気圧の変化を脳に伝えて体を順応させるのですが、内耳が気圧の変化に敏感すぎると少しの変化でも過剰に脳に情報が伝わり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうのです」

交感神経が活発になると頭痛などの痛みを感じやすくなり、副交感神経が活発になるとだるくなったり眠くなったりするということです。

■ 歴史上のあの人も『気象病』?

ところで「気象病」について調べていると、ネット上にはあの歴史上の人物も気象病に悩まされていたという書き込みがありました。

その人物の1人が織田信長。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180312/K10011361601_1803121524_1803121556_01_05.jpg