山口県下関市の前田晋太郎市長と同県長門市の大西倉雄市長が11日、JR西日本の観光列車「○○(まるまる)のはなし」車内でそろって両市の観光PRを行った。隣り合わせの両市は昨年秋、観光客の誘致作戦を連携して進めることで合意していた。

 2人はこの日午前、山陰線滝部駅で乗車した。大西氏が法被姿で「長門には俵山や湯本といった温泉があり、全国での名湯ランキングトップ10入りを目指しています」とあいさつすると、大きな拍手に沸いた。

 2人は60人の乗客一人一人に下関の特産の銘菓「巌流焼」や、長門産のサバ、アジの串焼きを配った。

 2人は長門市駅で下車後、今年4月に道の駅に登録される予定の観光施設「センザキッチン」(長門市)に向かい、両市のPRを続けた。前田氏は「観光列車でのPRはインパクトがある。今後も協力しあえる機会を作る」と語った。

 鹿児島県薩摩川内市から来た田島俊一さん(70)と妻の清子さん(70)は「車窓から見える山陰の美しい海岸に感激した。市長さんと一緒に乗車できたのも良い思い出になった」と感想を述べた。

http://www.sankei.com/images/news/180312/rgn1803120046-n1.jpg
http://www.sankei.com/region/news/180312/rgn1803120046-n1.html