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この漁業者の「イルカもふえている、サメもふえている」は科学的な合意はない、単なる漁業者の憶測。



2005.10.21
○磯部進(みうら漁業協同組合理事)
私はキンメのことで少しお話ししたいと思いますので、よろしくお願いします。
東京都、伊豆諸島方面は、ここ2〜3年、黒潮の海域が際を通ってずっと流れて、キンメは全然とれなかったんです。
それが、ここのところは八丈の沖を黒潮が離れて通って、2〜3カ月、キンメ漁がちょっとありました。おかげさまでちょっと息をついたところです。
ところで、資料にキンメの捕食者が不明と書いてありますけれども、近来、キンメの捕食者は、イルカ、サメ、そしてバラムツ、これらはキンメは確実にとっております。
現実に見ております。特にイルカは頭がよくて音で察知するので、海の上に5〜6匹跳ねれば下に何百・何千といますので、近年はイルカが多くて漁業者も困っている次第でございます。
そして、サメです。サメはだれもとらないので、とてつもなく大きいサメがいるんです。我々が実際に釣っていると、船の戸口に口をあけて来るんです。
これは嘘ではなくて、現場の人でなければわからないのですが、サメ退治もぜひとも……。東京都へ表敬訪問で行ったときも、八丈の人たちはサメが多くて自主的にとっているということで話してくれました。
温暖化で水温が2℃ぐらい上がっているせいか、サメがふえるばかりで、そこにはバラムツ、これは長い魚で、トラみたいに光った目で、歯が本当に鋭いんですが、それも現実にふえています。
そういうことですから、皆さんにも聞いておいてもらいたいのだけれども、私なんかも漁場まで行って、イルカが跳び上がっていると、実際のところ、その日は商売になりません。
そして私たち独自で考えたイルカ退治の方法も二、三あります。殺すのではないんですよ。どこかへ行ってもらえばいいなと思って、それで商売をやっている次第です。
イルカ退治の機械も考案しましたけれども、イルカもすぐに慣れてしまって、2〜3日たつと元気づけるような格好になってしまって、どうしようもない。頭でも切って血を流してみせないと、だめなんです。
ただ、公には、グリーンピースなどがかわいがってと言う。しかし、私が考えますには、ふえるものはとらないと……。これが生きていく掟だと思うんです。
丘でもサルやシカが大きな被害を与えていますね。こんなことを言ってもしようがないけれども、クジラもそうですね。
そういうことで、イルカもふえている、サメもふえているということで、よろしく考えていただければと思います。お願いします。
http://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_kouiki/taiheiyo/pdf/tm_10.pdf