現在の60歳代である1950年前後生まれの方々は生まれた時から様々な大気汚染にさらされて生きてきていることにまずは気づくべき。

生まれたその時期は大気中核実験の真っ盛りであり年間数百回の核実験がおこなわれていた。
中国大陸からの偏西風による黄砂やPM25については若い世代の諸氏もご存じのことのはずだ。母乳の時点から悪環境の中にいたのだ。

 さらに高度成長期における工場の煤煙、光化学スモッグや水俣病・ヒ素ミルク・魚の住めない河川など、当時の日本の環境は劣悪であったし
今では禁止されているような食品への着色料や添加物なども旺盛であり、インスタント食品なども出て来た時代であり
様々な複合汚染にさらされ幼少期を過ごしてきた世代なのである。
呼吸器疾患におけるアスベストの問題は? なぜスルーなのだ?

 また当時は列車や飛行機でも喫煙が可能な時代であり飛行機などは密閉空間で空気循環させているような環境だ。
更に成人喫煙率は90%あった世代でもある。
飲食店はもちろん、職場においても分煙などなく、非喫煙者においても、あらゆる場所において副流煙を受けまくりの環境にあったのである。 

 60歳代といえば色々な病気を発症し持病を抱えてる年代である。 そしてタバコの害は発症まで20年30年という話であるが、
彼らの世代に有意に肺病罹患率が高くなければ理屈にあわないではないだろうか。

 昭和25年度からの疫学調査だかの統計ではたしかに肺ガンがうなぎ登りで増加しているグラフはある。
だがこの場合、では戦前戦中までは喫煙習慣がなかったのか?という話になってくるとおもう。
戦争直後まで日本に喫煙文化がなかったわけではない。