思うに,普通,離婚というのは,昨日まで円満に暮らしていた夫婦が,
ある日突然,離婚届にハンコを押して別れるというものではない。
奥さんが実家に帰ったりして別居が始まり,婚姻関係が実質的に破綻
している状態の期間があるはず。

婚姻関係が実質的に破綻しているのなら,そのカップルの間で
子供が生まれるはずもなく,父性推定の混乱も生じ得ない。

したがって,待婚期間の起算日は,法的に離婚が成立した日ではなく,
前婚の実質的破綻が始まった日とすべきである。