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3月13日 20時28分
「遠く離れた場所から、自分の『分身』となって自由に動けるロボットを作ったチームに賞金800万ドル」。こんなロボット技術開発のコンテストを日本の航空会社とアメリカの財団が共同で開催することになりました。

このコンテストは大手航空会社「全日空」とアメリカの民間の財団、「XPRIZE」が、12日、発表しました。

ロボット技術開発の最終目標は、遠隔地から人が操縦して自分の分身のように自由に動かせるようにすることで、企業や大学など誰でも参加が可能です。

書類選考のあと、2020年から予選が始まり、2021年10月に行われる最終選考では、開発したロボットを遠くから操縦して、災害救助や介護などさまざまな状況を想定した課題に取り組み、得点が最も高いチームに800万ドルの賞金が与えられると言うことです。

あたかも人間の分身(アバター)が遠く離れた場所にいるようにロボットを動かす技術は、日本では企業や大学で開発が進められていて、海外では軍事目的の開発も進められています。

コンテストを主催する「XPRIZE」のピーター・ディアマンディスさんは「この技術の開発が進めば、将来的には、遠く離れた場所から、ロボットを使って医者が患者を助けたり、親を介護できるようになります。今回のコンテストを通じて、そうしたことが実現できる可能性があることを示したい」と話しています。