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2018年03月13日 火曜日
 仙台市若林区連坊小路の商店街に17、24の両日、誰でも自由に入れる「露天こたつ」が出現する。市主催のまちづくり講座修了生ら10〜30代の有志が、商店街を活気づけようと企画した。仲間同士や初対面の人たちが温かいこたつに入って語らうことを通じて、街の魅力に触れてもらう。

 市のまちづくり事業「WEプロジェクト」の講座で出会った人らでつくる「こたつチーム」が主催。連坊商興会の菓子店など3店の出入り口付近に電気こたつを置く。商興会は、ミカンや茶を振る舞うほか、菓子店の手作りスイーツなどが入った「こたつセット」(300円)を販売する。

 講座受講生が昨年、フィールドワークで連坊を訪れたのがきっかけ。2015年12月の市地下鉄東西線開業後、通学や通勤の人の流れが変わり、商店街との接点が減っていることが分かった。高校生や住民が商店街に足を延ばしたくなるアイデアを練った。

 こたつチームのリーダーで会社員の管田晃輔さん(32)=若林区=は「商店街にこたつを点在させ、回遊しやすい仕掛けを施した。若者の注目を集めるよう『インスタ映え』も意識した」と話す。提案を受けた連坊商興会の千葉隆夫会長(64)は「斬新な発想に初めは驚いたが、未知の可能性を感じた。一緒に盛り上げたい」と語る。

 こたつの設置は午前11時〜午後4時。雨天時は屋根のある1カ所で行う。