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3月14日 6時04分
アメリカで、政治家や俳優など著名人のセクハラ行為を告発する動きが続く中、今度は、建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞したこともある世界的な建築家が、女性たちにセクハラ行為をしていたとして、経営している事務所を停職になりました。
セクハラ行為を告発されたのは、ニューヨークを拠点に活動する世界的な建築家、リチャード・マイヤー氏(83)です。

ニューヨーク・タイムズによりますと、マイヤー氏は、みずから設立した建築事務所で働く女性を自宅に呼んで裸になるよう求めたり、自身が裸になったりしたほか、事務所のパーティーで女性の下着をつかむなど、80年代からセクハラ行為を繰り返していたとしています。また、セクハラを受けたと告発した女性が解雇されたケースもあったとしています。

マイヤー氏は、ニューヨークとロサンゼルスで建築事務所を経営していますが、事務所によりますと、13日付で6か月間、停職になるということです。

マイヤー氏は、日本からも多くの観光客が訪れるロサンゼルスを代表する美術館、「ゲッティセンター」や、スペイン・バルセロナの現代美術館などの設計を手がけ、1984年に「プリツカー賞」、1997年には日本の「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞しています。

マイヤー氏は「私のことばや行為によって女性たちを不快にさせ、申し訳なく、恥ずかしく感じています。心から謝罪します」とする声明を出しました。