特殊装置を使ってトヨタ「プリウス」を繰り返し盗んだとして、福岡県警は13日、窃盗などの疑いで同県直方市の自動車整備業の男(36)=窃盗罪で公判中、現在保釈中=を逮捕、追送検し捜査を終結したと発表した。

 逮捕、追送検容疑は昨年7〜10月、同県直方市、同県嘉麻市、北九州市八幡西区の駐車場でプリウス3台を盗むなどした疑い。県警は県内でプリウス10台とトヨタ「アクア」1台(計約2100万円相当)の盗難被害を確認。男は「プリウスは人気が高く買い手がすぐ見つかるので狙った」と容疑を認めているという。

 県警によると、男は駐車中の車をこじあけて「キープログラマー」という特殊装置で車のデータを入手した上、偽の電子キーを作成し、エンジンを誤作動させる手口で車を盗んでいた。

 同様の手口による被害は全国的に相次いでおり、日本損害保険協会の調査でも車種別の盗難被害はプリウスが4年連続1位。同協会は「ハンドルロックや警報装置の設置など複数の防犯対策を講じることが有効」と注意を呼び掛けている。

2018年03月14日 06時00分
西日本新聞朝刊
https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/401008/