>>209補足
王充著『論衡』に書かれているものだな。

「周時天下太平 倭人來獻鬯草」(異虚篇第一八)
周の時、天下太平にして、倭人来たりて鬯草を献ず

「成王時 越裳獻雉 倭人貢鬯」(恢国篇第五八)
成王の時、越裳は雉を献じ、倭人は鬯草を貢ず

このように、どこから来たとかはない。
周の成王の時とあるので、紀元前11世紀末から紀元前10世紀初頭にかけての頃だ。
以前は弥生時代の開始は紀元前300年だったから、これは大陸に倭人がいたんだと解釈された。
しかし、弥生時代の開始が紀元前1000年前後との見解が広まりつつあることや縄文時代の「貝の道」と呼ばれる
交易ルートが大陸に及んでいたことが判明している現在、これについて再検討が必要になるだろう。