愛知県南知多町で2013年、漫画喫茶店員加藤麻子さん(当時41歳)の遺体が見つかった事件に絡み、遺族が店の元経営者夫婦を相手取り、加藤さんを死亡させたとして約2億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、名古屋地裁であった。

福田千恵子裁判長は、夫婦が加藤さんに暴行を加えて死なせたと認定、約6700万円の支払いを命じた。

夫婦は加藤さんに対する傷害致死容疑で逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴となっており、刑事手続きで問えなかった責任が民事上の「不法行為」として認められる異例の判決となった。夫婦は加藤さんの遺体を遺棄したとして死体遺棄罪で有罪判決を受け、服役した。

2018年03月14日 14時22分
YOMIURI ONLINE
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