東日本大震災と東京電力福島第1原発事故への対応が続く福島県警を応援するため、平成29年度に警視庁と皇宮警察、30府県警から特別出向していた警察官67人の離任式が14日、福島市の県警察学校で開かれた。

 特別出向者は、福島県出身の故円谷英二氏が生みの親のウルトラマンにちなみ「ウルトラ警察隊」と呼ばれ、各配属先で原発事故の避難区域や仮設住宅のパトロールなどを行ってきた。県警は24年2月に初めて出向者350人を迎え入れ、これまで延べ1194人が出向してきた。

 30年度は、新規出向者65人を含む79人態勢となる。仮設住宅の居住者減少などのため規模は縮小傾向にあるが、当面活動を続ける。

 埼玉県警から出向の佐藤将警部補(40)は離任式後の取材に「出向が終わり立場は変わるが、次の使命は風化させないこと。福島で経験したことを伝えていきたい」と話した。

http://www.sankei.com/smp/affairs/news/180314/afr1803140052-s1.html