求人情報大手のリクルートジョブズが15日発表した三大都市圏(首都圏・東海・関西)の2月のアルバイト・パート募集時平均時給は、前年同月比2.0%(20円)高い1021円だった。学生バイトが入れ替わる時期に向け、飲食店が時給を上げた。

 「フード系」は前年同月比2.3%高い989円だった。居酒屋やファストフードの店員の時給が上がり、調査開始以来の最高額となった。店舗が集中する東京都心部や、関西の主要都市で獲得競争が激しくなっており、「先月より100円上乗せする店もあった」(同社)という。

 宅配ドライバーや倉庫作業員など「製造・物流・清掃系」は同2.7%高の1017円。引っ越し関連で高時給の募集が目立った。「販売・サービス系」は同2.0%高の1003円。コンビニエンスストア店員の募集で上昇した案件が多かった。

 地域別では首都圏が同2.0%(21円)高い1061円、東海は2.4%(22円)高の964円、関西は2.1%(20円)高の988円だった。

 同業大手のパーソルキャリア(東京・千代田)が同日まとめた全国の2月のアルバイト・パートの募集時平均時給は、前年同月比2.6%(26円)高い1031円だった。引っ越しスタッフや運転手など「運輸職系」の時給が高かった。

2018/3/15 13:10
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28150160V10C18A3000000/