読売新聞 2018年03月21日 22時11分

三越伊勢丹ホールディングスは21日、伊勢丹松戸店(千葉県松戸市)の営業を終えた。

百貨店業界では、専門店やインターネット通販との競争激化などで苦戦が続く地方・郊外からの撤退が相次いでおり、2月にはそごう・西武も郊外の2店舗を閉鎖している。
各社は東京や大阪などの主要店舗に集中し、巻き返しを図る構えだ。

三越伊勢丹が郊外の店舗を閉じるのは、17年の三越千葉店(千葉市)、三越多摩センター店(東京都多摩市)に続き2年連続となる。

地方や郊外の駅前に立地する百貨店は、割安感を打ち出す衣料品専門店や、車での買い物に便利なショッピングセンターなどとの競争で伸び悩んでいる。
都心部を中心に拡大を続ける訪日外国人旅行者の消費の恩恵も受けにくく、採算が悪化するケースが目立っていた。

営業を終え、伊勢丹松戸店入り口で頭を下げる店舗関係者(21日)
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