時事通信 2018/03/22-17:30

ANAホールディングス(HD)は22日、傘下の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)とバニラ・エア(千葉県成田市)を2019年度末までに経営統合すると発表した。
2社の売上高を合算すると約760億円で、国内LCC首位のジェットスター・ジャパン(同)を上回る。
統合で路線網を拡充し、20年の東京五輪・パラリンピックに向けて増加が見込まれるアジア圏の訪日客を取り込みたい考え。

新会社のブランドはピーチに一本化する。統合による規模拡大とコスト削減を通じ、20年度の売上高を1500億円に倍増し、営業利益も150億円に引き上げたい意向だ。

22日に東京都内で記者会見したANAHDの片野坂真哉社長は統合の狙いについて「2社の強みと人的資源を結集し、グループ全体で安全運航の堅持と収益の最大化を目指す」と述べた。

統合発表の記者会見で片野坂真哉ANAホールディングス社長(中央)と握手する格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(左)、バニラ・エアの五島勝也社長=22日午後、東京都港区
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主な国内LCCの年間売上高
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