遺族「追い込んだ裏に何が」 機動隊員自殺訴訟
3/22(木) 22:07配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180322-00000019-kobenext-l28

 2015年、兵庫県警巡査だった木戸大地さん=当時(24)=が自殺したのは上司のパワハラが原因として、広島市の遺族が県に慰謝料など約8千万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、神戸地裁であった。県側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 昨年10月、広島地裁に提訴。県側が神戸地裁での審理を申し立て認められた。

 訴状によると、木戸さんは12年9月から県警機動隊で勤務。上司の暴言や裸踊り強要などのパワハラを受け、15年7月にうつ病を発症した。10月に自殺を図り、その後死亡した。

 口頭弁論で父の一仁さん(69)=広島市=は「正義感と思いやりにあふれた自慢の息子。自死にまで追い込んだ裏に何があるのか」と訴えた。その後、神戸司法記者クラブで会見し「若くして自死する警察官が絶えないが、つらい思いをする遺族を一人でも減らしたい」と話した。

 兵庫県警倉野喜朗監察官室長は「兵庫県の主張は、裁判の中で明らかにしていきたい」としている。