【ニューデリー=田尾茂樹】インド洋の島嶼とうしょ国モルディブのヤミーン大統領は22日、2月5日に宣言していた非常事態を解除した。

 大統領府は声明で「治安に対する脅威はなお残っているが、国家のさらなる損失を避け、正常化を促す」としている。

 これに対し、野党モルディブ民主党党首のナシード元大統領は声明で「モルディブは中国に操られた独裁主義者に支配されており、国際社会がいまだに動かないのは残念だ。我々は闘い続ける」と訴えた。

 モルディブでは、反テロ法違反罪などで収監されていた野党幹部ら9人の釈放などを最高裁が命じたことに対し、行政機能の混乱を招いたなどとして大統領が2月に15日間の非常事態を宣言、2月20日には国会が30日間の延長を承認した。最高裁は命令を撤回し、長官ら判事2人はテロ未遂罪などで起訴された。

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http://sp.yomiuri.co.jp/world/20180323-OYT1T50043.html