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福岡市博多区の福岡空港で24日午前、旅客機のタイヤがパンクして滑走路が一時閉鎖され、
春休みで混雑する空の交通に大きな影響が出た。空港ロビーは運航再開を待つ旅行客らが
行列をつくり、大混乱した。

パンクした格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション151便が着陸してから約1時間半。
降りてきた大学生の山下宗一郎さん(19)=同市東区=は「着陸直後に普段よりも上下左右に
大きく揺れ、目が覚めた。機内はそれほど混乱した様子はなかったが、無事に降りられてよかった」
と胸をなで下ろした。

4月から社会人の南結璃さん(22)=大阪府=は「結構揺れて怖かった。機内での待機中に
気分が悪くなった」と足早に立ち去った。

複数の乗客によると、機体が停止した後に機内アナウンスがあり、タイヤを交換してけん引車で
移動するという内容が伝えられた。その後に、タイヤ交換できない状態のため、バスで乗客を
移動させるとの案内があったという。

この日は多くの小中学校で春休みが始まって最初の週末。国際線の出発ゲートでも、
多くの家族連れなどが運航再開を待った。

小学校の卒業記念で祖父母らと台湾旅行に行く中山莉緒さん(12)=福岡市中央区=は
「初めてのおじいちゃん、おばあちゃんとの旅行なのに、いきなり残念。早く飛んでほしい」と話した。

社員旅行で韓国・釜山に向かう旅行会社勤務の富安望さん(24)=福岡県柳川市=は
「春休み初日の土曜日で混雑していて、自分のお客さんが大丈夫か心配。社員旅行に行っている
場合ではないんですけど」と気遣った。中国での学会発表を2日後に控えている熊本高専専攻科
1年の鶴岡徹さん(21)=熊本市=は「まさか今日に限ってこんなことになるなんて。
LCCは安さが売りだけど、整備はしっかりしてほしい」と注文した。