コロッケとおぼしき、サクサクの厚い衣にかぶりつくと、じゅわりと肉汁があふれ、口の中に広がるうまみとこってりとした味わい......屋台などでも売られているこの食べ物を、あなたは「メンチカツ」と呼ぶだろうか。はたまた「ミンチカツ」と呼ぶだろうか。

その実態を調査すべく、Jタウン研究所で行った「メンチカツ? ミンチカツ? あなたはどう呼ぶ」(2018年1月30日〜3月19日)。結果はかなり拮抗したが、一方で明瞭な地域差が表れた。

■「メンチカツ」派が50.1%、「ミンチカツ」派が49.7%

総得票数は1192票で、「メンチカツ」派が597票(50.1%)、「ミンチカツ」派が593票(49.7%)、その他が2票(0.2%)という結果に。全国的に見ればほぼ半分ずつの呼び分けとなっていることが分かった。

ただ、地域別にみると明瞭な違いがみられた。

まず、北海道〜関東地方の東日本の一部と九州地方については、「メンチカツ」派が多数となっている。一方で、富山・岐阜・愛知以西の本州府県では、石川県と山口県を除き、「ミンチカツ」派が多数だ。図を見ると、「メンチカツ」派の都道府県に、「ミンチカツ」派がサンドイッチのように挟まれていることがわかる。

「メンチカツ」が初めて提供されたのは東京の洋食店で、当時は「ミンツ・ミート・カツ(minced meat cutlet)」の名だったとされ、江戸っ子の訛り・聞き間違いで「メンチ」となったとされている説がある。一方、関西では昭和初期に、神戸市湊川の精肉店が「ミンチカツ」と命名したとされ、そもそもの由来が関東と関西では異なるという説も。

英語の「minced」の発音が「ミンチド」であることを踏まえると、前者の説は確かにありえそうな話ではあるが、何より不思議なのは、西進していくと「ミンチカツ」という呼び方になり、そして九州地方では再び「メンチカツ」派が多数を占める、ということだ。

東京の「メンチカツ」が全国へ広まり、関西圏で呼び方が変わったとすれば、九州地方でも同様の呼び分けを行うと考えるのが自然で、西日本内で呼び方に違いが生まれることはやや考えにくい。仮に、関東圏と関西圏で由来が異なるとすれば、九州地方での「メンチカツ」呼びは、東京由来のものであるという見方もできる。味に違いがあるかどうかまではわからないが、全国の「メンチカツ」――またの名を「ミンチカツ」――の食べ比べをしてみると、それはそれで面白いのかも......。

2018年3月23日 6時0分 Jタウンネット
http://news.livedoor.com/article/detail/14471513/

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★1:2018/03/23(金) 21:21:21.12
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