https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180326/k10011378631000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

3月26日 5時39分
中央アジアのトルクメニスタンで25日、議会選挙が行われ、権力基盤の強化を進めるベルドイムハメドフ大統領が、議員に再選される見通しの長男を大統領に次ぐポストの議長に就任させ、世襲に道筋をつけようとしているのではないかという見方が出ています。

中央アジアのトルクメニスタンで25日、5年に1度の議会選挙が行われ、このうち首都アシガバートの郊外の投票所でも有権者が訪れて投票を行っていました。

選挙には125の定数に対して284人が立候補していますが、トルクメニスタンの議会には、実質的な野党勢力はなく、今回の選挙が大統領の政権基盤に影響を与えることはないと見られます。

2007年に大統領に就任したベルドイムハメドフ氏は、現在3期目で、大統領の任期を延長するなど権力基盤の強化を進めています。

ヨーロッパの一部のメディアは、ベルドイムハメドフ大統領が、今回の議会選挙で再選される見通しの長男で36歳のセルダル氏を、選挙後、議長に就任させるのではないかと伝えています。

トルクメニスタンでは、議長の職は、大統領が職務を遂行できなくなった場合に一時、権限が委譲される、大統領に次ぐポストで、ことしで61歳となるベルドイムハメドフ大統領が、長男の議長就任で世襲に道筋をつけようとしているのではないかという見方が出ています。