0001みつを ★
2018/03/26(月) 07:06:01.08ID:CAP_USER93月26日 4時06分
エジプトで、大統領選挙の投票が26日から3日間の日程で行われます。立候補を表明した人たちが相次いで拘束されるなどしたため現職のシシ大統領の再選が確実とみられ、強権的な政治姿勢が強まるのではないかと懸念されています。
エジプトの大統領選挙には、現職のシシ大統領と政党の代表の2人が立候補し、26日から3日間の日程で投票が行われます。
エジプトでは7年前、「アラブの春」と呼ばれる民主化運動で独裁政権が崩壊したあとも混乱が続き、5年前には、軍が事実上のクーデターで当時の大統領を追放しました。
前回、2014年の大統領選挙では、軍のトップだったシシ氏が、安定を求める国民の圧倒的な支持を集めて当選し、強権的な手法で治安の維持と経済の立て直しを進めてきました。
今回の選挙では、立候補を表明した人たちが当局に拘束されたり、選挙運動を妨害されたりして辞退に追い込まれたため、対立候補は知名度の低い政党の代表だけで、シシ大統領の再選は確実とみられます。
欧米の人権団体からは「公正な選挙ではない」という批判も上がり、強権的な政治姿勢が強まるのではないかと懸念されています。
エジプト大統領選挙の投票結果は、来月2日に発表される予定です。
「アラブの春」後の変遷
エジプトでは、2011年1月、「アラブの春」と呼ばれた民主化運動がチュニジアから波及して大規模なデモが広がり、30年間にわたって独裁的な支配体制を続けてきたムバラク政権が崩壊しました。
しかし、2012年に行われた初めての民主的な選挙では、政権の打倒に主導的な役割を果たした若者たちが有力な候補を立てることができず、イスラム組織「ムスリム同胞団」出身のモルシ氏が大統領に選ばれました。
エジプトで1952年に王政が崩壊して以来、初めての軍の出身ではない大統領でした。
しかし、モルシ氏は、イスラム色の強い政策を推し進め、世俗派やキリスト教徒から強い反発を受けました。
さらに、独裁政権を支えていた警察などの治安機関が政権崩壊とともにほとんど機能しなくなり、強盗などの犯罪が急増、治安が悪化しました。
これによって、エジプトを訪れる観光客は激減。外国からの投資も大幅に減り、経済が低迷します。
国民の不満は募り、大統領の辞任を求める署名活動が広がる中、2013年、軍が事実上のクーデターでモルシ大統領を追放しました。
モルシ氏の大統領就任からわずか1年後のことでした。
このクーデターを指揮したのが、当時、国防相だった今のシシ大統領です。
シシ大統領は、安定を望む人たちから支持を集め、2014年に行われた前回の選挙では有効投票の90%以上を獲得して当選。エジプトは再び、軍を後ろ盾とした政権による支配体制に戻りました。
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