ロシアがあからさまな形でイギリスにケンカを売ったことでこういうことは予想がついていたはず
つまり初めからそれ狙いの確信犯だということだ。
長引いているうえに強化される一方の対ロシア制裁は相当に効いていて、プーチンは一戦交えねば気が済まないほどに怒りが溜まっているのだろう。
冷徹な戦略家に見えて意外に激情に流されやすく制御が利かないという彼の性格も見えてきているし、
察するにプーチンロシアとしてはハルノートを突き付けられた日本帝国のような気分なのだろう。
どこまでやることになるかは分からないが、対ロシア戦争がある程度の規模で現実のものになることは覚悟しておいた方がいい。
ロシアは全体的には敗北するが、国内向けに勝ちを誇れる程度の限定的な戦術的勝利を獲れるという勝算があるんだろう。
だからこうやってあからさまに宣戦布告に近い挑発行為をやっている。
国内向けにはこれは自衛戦争だと主張するために、あくまでも引き金は相手に先に引かせるつもりだ。
EU米NATO陣営はロシアがどこでどういう方針で駒を進めようとしているか、よく手筋を読んで事にあたらないと、
太平洋戦争の緒戦でイギリス軍が日本軍に痛撃されたように、予想外の手痛い打撃を与えられることになるよ。