認知症事故救済の条例案が可決

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/2025686891.html
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認知症の人が関係する事故で賠償を求められた家族や被害にあった人などを救済するため、
神戸市が給付金を支給するとした条例案が、28日の市議会で可決、成立しました。

神戸市が提出していたのは「認知症の人にやさしいまちづくり条例」案で、
28日開かれた市議会の本会議で賛成多数で可決され、成立しました。
それによりますと、認知症と診断された人が交通事故などを起こした場合、
専門家が審査したうえで、賠償を求められた本人や家族、あるいは
事故で被害にあった人に神戸市が給付金を支給するとしています。

神戸市によりますと、条例は来月1日から施行されますが、具体的な支給の条件や支給額については
検討が続いており、実際に制度の運用が始まるのは来年の春以降になるということです。

認知症の人が関係する事故をめぐっては、平成19年に愛知県で認知症の男性が電車にはねられて死亡し、
家族が鉄道会社から高額の賠償を求められるケースが起きました。
神戸市は高齢化で、今後、同様のケースが増えるおそれがあるとして、条例で独自の救済制度を設けたものです。

こうした制度は神奈川県大和市や愛知県大府市も設けていますが、民間の損害保険を活用したもので、
自治体が直接、給付金を支給する制度を設けたのは神戸市が初めてだということです。

03/28 14:00