3/28(水) 18:49配信
 東京都港区の集合住宅で2006年、男子高校生がエレベーターに挟まれ死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた保守管理会社「エス・イー・シーエレベーター」会長鈴木孝夫被告(74)ら3人を無罪とした東京高裁判決について、東京高検は28日、最高裁への上告を断念すると発表した。

 起訴された5人のうち、公判途中で死亡した1人を除き全員の無罪が確定する。

 東京高裁は14日、担当者の点検後にブレーキ部品の異常摩耗が生じた可能性があるとして、執行猶予付きの有罪とした一審東京地裁判決を破棄し、3人に無罪を言い渡した。

 亡くなった市川大輔さん=当時(16)=の母正子さん(66)は記者会見し、「憤りを感じる。裁判を信じてやってきたが、保守点検の記録が残っておらず責任を問えなかった」と話した。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180328-00000077-jij-soci