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加計理事長の松山市の専修学校 入学希望者ゼロで開校断念
2018年4月2日

「加計ありき」がないと…(加計理事長と安倍首相)/(C)日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/226320
 安倍首相の“お友だち案件”で、昨年11月、獣医学部新設の認可を勝ち取った学校法人「加計学園」(岡山市)。
3日午後、愛媛県今治市で岡山理科大獣医学部の入学宣誓式を開く。
疑惑に対して、国民の前で一度も説明をしていない加計孝太郎理事長も出席する予定だ。

 ところがその一方で、加計氏が同じく理事長を務める「英数学館」(広島市)が今月、愛媛県松山市に開学を計画していた学校は、
ナント入学希望者がゼロ。「廃止認可」を突き付けられ、開校を断念する“珍事”が起きている。

 今治市の獣医学部は大盛況。獣医学科(定員140人)と獣医保健看護学科(60人)の志願者は延べ2366人で、合格者は計392人。
うち、獣医学科の志願者は延べ2274人で、定員の16.24倍と高倍率だった。加計氏もウハウハだろう。

 対して、目も当てられないのが「松山総合高等専修学校」だ。

「もともと、松山市には加計理事長の英数学館が運営する広島の並木学院高校の松山学習センターがありました。
そこに、全日制の高等専修学校を新設するという計画でした。昨年3月の愛媛県私立学校審議会で、異議ナシで認可が下りています。定員は105人で、松山聖陵高の校長などを務めた戒田淳氏が校長に就任する予定になっていました」(地元関係者)

■「開校計画を知らなかった」

 同専修学校のHPの「ご挨拶」で、戒田氏は「元気な笑顔で入学される皆さんとの出会いを楽しみにしております」と期待していたが、
はたして入学希望者はひとりも現れなかった。県私学審は3月27日、「入学希望者がいなかった」という理由で、廃止認可を「適当」とした。
開校に至らず廃止となるのは、県としても極めて異例だという。まさに“幻の学校”である。
 松山市選出の県議会関係者に取材すると、「開校計画自体を知らなかった」「話題になったこともない」
「英数学館の理事長が加計孝太郎氏だとは思わなかった」など、みじんも認知されていなかったことが分かった。

 今治市の獣医学部は、安倍首相の腹心の友を前面に出し“加計ありき”で進んでいったが、それがなければこのザマだ――
お隣、松山市の幻の学校が如実に示している。