まやビューライン(VL)の利用者はここ数年、好調を堅持している。市街地に近く、大阪湾を一望できる景観や、“1千万ドル”と称される夜景が海外からも注目されている。

 神戸すまいまちづくり公社によると、摩耶ケーブルと摩耶ロープウェーを合わせたVLの利用者は2014年度が約22万6千人。15年度は約34万4千人、16年度は約38万3千人に増え、17年度も前年度並みを見込む。VLの運行が再開した01年度は約44万7千人が利用したが、翌年度以降の約10年間は20万人台で推移していた。

 同公社は人気の理由に、15年に神戸で開かれた「夜景サミット」を挙げる。VLで行ける摩耶山の山頂「掬星台(きくせいだい)」などから街のきらめきを望める神戸市が、長崎市や札幌市とともに「日本新三大夜景都市」に認定され、注目度が高まった。

 さらに神戸を訪れる訪日外国人観光客も増え、主に台湾からの観光客が口コミでVLの魅力を広めていることも後押しし、「利用者の2〜3割は外国人観光客」(同公社)という。

 同公社は観光客の増加に応え、週末や中華圏の旧正月「春節」には日没後もVLを運行。担当者は「より摩耶山に親しんでもらえるよう、サポーターの会の会員向けイベントにも協力したい」としている。


神戸新聞NEXT 2018/3/30 15:02
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201803/0011116164.shtml