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明治時代の政府は「蝦夷地(えぞち)」を「北海道」と名前をかえて、強制的に日本の領土としてしまいます。
同時にアイヌも強制的に、日本人として取り込みますが、アイヌを「旧土人」として、和人とは区別しました。

明治政府はアイヌの生活習慣や様式を無視して、和人と同じ生活をするように、「同化政策」を推し進めます。
名前も和人風のものを与え、シカ猟やサケ猟を禁止します。
土地もほとんど和人のものとなってしまいます。
アイヌの習慣であった、耳輪や刺青、その他の儀式も「野蛮」であると禁止されています。
この状況に対して、さすがに、このままでは反発が強まると思ったのか、

1899年(明治32年)に「北海道旧土人保護法」を制定します。

これはアイヌに一定の農地を与えること
定めたものだったのですが、面積は和人の数分の一程度しか、与えられませんでした。
しかも、管理能力不足を理由に土地の売買や譲渡なども禁止され、所有権に制限もありました。

で、ここまで読んで頂ければわかる通り、アイヌは「知力が低い」とか「野蛮」であるという勝手なイメージが当時の和人にはあったようです。

なので、どこにいっても劣等部族として差別され、迫害をうけ、苦しい生活を強いられていました。

また同化政策に対して、反抗的なアイヌを「劣ったもの」とみなし、「アイヌ」という言葉を差別的な意味で使う人も、多くなったとされています。