http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180403/k10011389351000.html
子どもたちが河原にひな人形を飾っておかゆを食べ、月遅れのひな祭りを祝う伝統の行事が埼玉県小鹿野町で行われました。
小鹿野町の河原沢地区に伝わる「オヒナゲエ」と呼ばれるこの行事は、子どもたちが、「お雛粥(おひながゆ)」と呼ばれるおかゆを食べる習わしがなまってその名で呼ばれ、国の選択無形民俗文化財になっています。

3日は、およそ50人の子どもたちが集まり、はじめに、2人の女の子が明治時代から受け継がれている2体のひな人形を桃や菜の花で囲まれた石壇の上に飾りました。

このあと、子どもたちは包丁でネギを刻んで大きな鍋でおかゆを炊き、ひな人形に供えました。

この行事では、おかゆを食べると元気に過ごせるという言い伝えがあり、子どもたちはおかゆを味わいながら月遅れのひな祭りを祝っていました。

参加した小学3年生の女の子は、「おかゆは熱いと思って心配したけど、おいしかったです。ひな人形を飾って食べることができたので、いいことがいっぱいありそうです」と話していました。
4月3日 15時15分