医療用麻薬を自宅に持ち帰ったなどとして、東北厚生局麻薬取締部が、公益財団法人「宮城厚生協会」の病院で
薬局長を務めた3人を麻薬取締法違反の疑いで書類送検したことが分かった。協会も同容疑で書類送検された。3月20日付。

 捜査関係者によると、協会の「長町病院」(仙台市)の薬局長だった男性(58)は昨年8月、モルヒネの「アンペック10ミリ」4個など
医療用麻薬を自宅で不正に所持した疑いがある。持ち帰ったのは亡くなった患者の家族らから返却された麻薬で、
協会の別の病院で薬局長をしていた2007年ごろから、薬局の机の引き出しに余った麻薬をその都度保管していた。
ほか2人の薬局長は男性のこうした不正を黙認したとして、法人としての協会とともに書類送検された。
男性は「紛失した場合に取り繕うため取っておきたかった」と話しているという。

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