二酸化炭素排出量を減らそうと、小池百合子・東京都知事の肝いりで始まったLED普及事業が苦戦中だ。まだ使える2個以上の白熱電球をLED電球1個と交換する試み。交換するLED電球の目標を「1年間で100万個」としたが、8カ月間で2割の約21万個。都は交換窓口に家電量販店を加えるなど、てこ入れに躍起だ。

 5日午後、渋谷区内の商店街にある電器店で、小池知事が「一日店長」として店頭に立った。電球の交換に訪れた客に自らLED電球を手渡し、「明るくなり、電気代もお安くなりますよ」と笑顔でPR活動をした。

 この事業は、都民が家庭で使っている36ワット以上の白熱電球2個以上を新品のLED電球1個と1人1回限り交換できる仕組み。昨年7月に始め、事業費は18億円。先月までに約21万個のLED電球に交換された。

 都地域エネルギー課によると、ロンドンの事業を参考に小池知事が発案。ネット上の動画では、小池知事自らがピコ太郎さんとともに「I have a 電球 I have a 電球 ウー LED電球」と「PPAP(ペン・パイナッポー・アッポー・ペン)」の替え歌を歌い、PRしている。

 都は、100万個のLED電球…

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