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4月10日 18時31分
ロシアのラブロフ外相と北朝鮮のリ・ヨンホ外相の会談が始まり、南北首脳会談や米朝首脳会談を控え、朝鮮半島の非核化をめぐって意見が交わされているものと見られます。

ロシアのラブロフ外相と北朝鮮のリ・ヨンホ外相の会談は、10日午前(日本時間10日午後)、モスクワ市内で始まりました。

会談の冒頭、ラブロフ外相が「2国間関係や朝鮮半島情勢、北東アジアの安全保障などの国際問題について議論したい」と述べたのに対し、リ外相は「現在の国際情勢の中で、ロシアとわれわれは友好関係を強化しなければならない」と応じました。

会談の詳しい内容は明らかになっていませんが、今月27日に行われる南北首脳会談や、その後に開かれる見通しの史上初の米朝首脳会談を控え、両外相は朝鮮半島の非核化をめぐって意見を交しているものと見られます。

ロシアはこれに先立つ今月5日、中国とも外相会談を行い、朝鮮半島の非核化を実現するにはアメリカが北朝鮮への軍事的な圧力を弱めるべきだという立場で一致しています。

一方の北朝鮮としては、体制の保証や軍事的脅威の解消を求めるみずからの立場に、ロシアの支持を取りつけておきたい思惑があるものと見られます。

今回の会談ではまた、ロシアのプーチン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の初めての首脳会談の実現に向けた議論が行われるかどうかも、注目されています。