◆名古屋城天守閣木造化で耐震実験

名古屋市が進めている名古屋城天守閣の木造での復元計画をめぐり、新しい天守閣の設計に向けて、耐震性を検証するための実験の様子が公開されました。
名古屋城天守閣の木造化をめぐって、工事を請け負う竹中工務店は、新しい天守閣の設計に向けて、木材の組み合わせで十分な耐震性を確保できるのか、検証する実験を行っていて、11日は千葉県の研究施設で、その様子が公開されました。

実験は太さ40センチから50センチの2本の木材をくぎを使わない伝統的な工法で組み合わせ、ジャッキを使って横から押したり引いたりする方法で行われています。
11日の実験では、震度5弱程度の揺れを想定して約1トンの力を3度にわたって加え、担当者が接続部分の強度や木材のしなり具合などを確かめていました。

竹中工務店名古屋支店の畔柳歩主任は「これだけの規模で伝統的な工法の強度を実験をするのは珍しい。今のところ想定通りの結果が得られているので、さらに実験を重ねたい」と話していました。
実験は、今後、同じ方法のものを震度7程度まで強めて行うほか、5月には土壁の強度も検証する予定で、会社では、実験の結果を新しい天守閣の設計に反映させることにしています。

NHKニュース 2018年04月11日19時40分
http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20180411/3653871.html