https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180412/k10011399981000.html

今月8日、静岡市で行われた大相撲の春巡業で、土俵上で力士が子どもに稽古をつける
「ちびっこ相撲」に参加する予定だった女子児童が、直前になって日本相撲協会から
「女の子は遠慮してほしい」と要請があり、当日、参加できなかったことがわかりました。

大相撲の春巡業「富士山静岡場所」では、毎年、子どもたちが土俵に上がり、力士にぶつかって
稽古をつけてもらう「ちびっこ相撲」が恒例になっています。

今月8日に静岡市で行われた「富士山静岡場所」の実行委員会によりますと、「ちびっこ相撲」には
3年ほど前から地元の相撲クラブの男子児童と一緒に女子児童も参加していて、ことしも数人の
女子児童が参加する予定でした。

ところが、春巡業の4日前になって日本相撲協会から電話で女子児童は参加させないよう要請が
あったため、当日は男子児童のみ参加したということです。

大相撲をめぐっては、今月4日に京都府舞鶴市で行われた春巡業で、土俵上で倒れた市長の
救命処置のため土俵に上がった観客の女性に対し、行司が下りるようアナウンスしたことなどで、
女性が土俵に上がれないことの是非を問う議論が持ち上がっています。

協会「女児がけがしたケースあったので」

日本相撲協会広報部は「これまでちびっこ相撲で女の子が土俵に上がったことはあった。
しかし、けがをしたというケースがいくつか報告され、今回は受け入れ先に『女の子の参加は遠慮いただきたい』
と伝えた。今後の巡業でも同じような対応になると思う」とコメントしています。