「神事」云々に関しては、オリンピック競技だって、陸上競技なんかは戦士の神聖な行為をスポーツ化したものだからな。
だから、円盤投げとか槍投げ、ハンマー投げなど、仮に人気はたいしたことなくても特別枠なのさ。
オリンピックという名称自体が古代ギリシャの宗教的な祭事をふまえている。
だけど、古代では神聖な競技だったからといって原理主義を押し通すことなく近代競技として甦らせたのが近代オリンピックになっている。
相撲もそれとまぁ似たようなものだ。
習俗としての特殊性は保持し、チョンマゲ結ったり、弓取り式やったりといった形式を残すことで、歴史に対するリスペクトも十分に表明し表現している。
だからといってストレートに宗教行為なのかと言えば、入信させるわけでも何でもないわけだから、宗教行為、すなわち神事ではない。
古代の神聖な儀式や振る舞いに対し敬意を持つことと、それを教条主義的・原理主義的に万人に押し付けようとすることには千里の開きがある。
そこが分かってない奴が多すぎるし、そこが分からなければ近代主義の分からない土民扱いされても仕方がないんだよ。
これは信教の自由とはまた別問題。