『うわっ!しまった落ちちゃった…』
とりあえず出ようと思ったものの腕が曲がらない…。穴が狭くて腕を動かせる可動域がないのだ。
しばらくもがいてみるも限られた腕の動きを繰り返すだけで無駄に終わってしまう。ドッと血のめぐりが悪くなったようなストレスに発狂しそうになる
『足はどうだ??ちっ!これもろくに曲げれやしねぇ!』
暴れてるうちに息苦しくなってくる。酸素を大きく取り込もおとうとした時土が口の中に入ってきてしまった。滴る額の汗も拭けず目がしみてくる
それに頭に血が登ってきて苦しい
この姿を見られるのは情けないが背にはらは変えられず助けを呼ぶ
『(おーーーい)』
しかし口元から発せられた声は目の前の土に吸収されるのに加え自らの身体が蓋をしてしまっているため外にはほとんど聞こえない。
それは声を出してる自分にも嫌というほど分かるものだった…


なんか馬鹿げてるけど地獄の苦しみだったんじゃないのこれって…