■ロシアのクリミア侵攻

ロシアのクリミア侵攻(ロシアのクリミアしんこう)は、2014年ウクライナ騒乱が発生して以来、ロシアがウクライナ南部のクリミア自治共和国に対して行なっている軍事行動である

概要
2014年2月27日、武装勢力が地方政府庁舎と議会を占拠。翌日には首都シンフェロポリの空港が占拠される。ロシアは否定しているが、この武装勢力はロシア軍である可能性が高いとみられた。

ロシア系武装勢力が占拠する中でクリミア議会はウクライナの暫定政権を承認したアナトリー・モギリョフ(英語版)自治共和国首相を解任し、親露派のセルゲイ・アクショーノフ(英語版)を新首相に任命した。

クリミア議会による自治共和国首相の解任・任命は自治共和国憲法で規定されているウクライナ大統領の同意を得ていないことや、
首相解任・新首相選出はロシア系の武装集団が議会を封鎖する中で非公開で行われ、出席議員の数は定数の半数以下だったとの
批判が出ているため、正当性が問題視されている。

3月1日、クリミアのロシア系住民がロシアの庇護を求めるに応じて、ロシア上院はロシア軍がウクライナおよびクリミア自治共和国で、同国の社会、政治情勢が正常化するまで軍事力を行使することを承認した。

ロシア軍はクリミア半島の一部の施設を占拠して半島を実効支配し、3月2日にはウクライナ海軍総司令官デニス・ベレゾフスキー提督が親ロシア派のクリミア指導者に投降した。


【クリミア侵略】なぜロシアはクリミアをあっさり編入できたのか?

この時点ではまだソチオリンピックが行われている時です。

オリンピック期間中、プーチン大統領はこれ以上の表立ったことは何もしませんでした。

まるで「嵐の前の静けさ」という具合に、プーチン大統領は何も言わずに黙っていたのでした。

そしてソチ五輪終了直後、事件が起こったのです。

■ロシアのクリミア編入

2014年2月23日、ソチオリンピックが終了した「瞬間」にプーチン大統領は覆面部隊のようなものをクリミア半島に送り込んだのです。

そして議会を完全に包囲し、ロシアに近い人間ばかりで議会を構成させました。

その後クリミアの自治議会にロシア寄りの新しい首相を誕生させ、この人がいきなり独立宣言に近い形で議決を次々に通していきました。

そしてなんと「クリミア半島の正規軍はロシア軍だ」という議決を通してしまったのです。

ソチオリンピックが終了してたった4日後の2014年2月27日の出来事です。

これがいわゆる「玉を一発も発することなくクリミアを編入した」と言われる経緯です。

元々のウクライナの軍隊はいつの間にか非合法になってしまったんですね。

あとは事務ベースの編入手続きを淡々と進めるだけでした。

プーチン大統領の恐るべき早業です。