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こんな陰謀論好きウヨ基地教授のデマ論文を盲信しちゃう低学歴の情弱バカウヨ、哀れ・・・・

http://www.geocities.jp/yu77799/731/nakagawa1.html
「731部隊」シリーズの冒頭にも書いたとおり、「731部隊」について論壇で「否定論」が聞かれることは、全くと言っていいほどありません。「悪魔の飽食」に反発する側ですら、「人体実験」の存在は認めています。そのほとんど唯一の例外と言えるのが、『正論』2002年11月号に掲載された、中川八洋氏『「悪魔の飽食」は旧ソ連のプロパガンダだった』です。


 ただし中川氏は、「陰謀論」に傾倒する傾向が強い、「学者」としてはかなりエキセントリックな方です。
 例えば戦前の近衛文麿内閣を「正真正銘の共産主義政権」と決めつけるなど、たいした根拠もなく、何でもかんでも「共産主義者の陰謀」扱いにしてしまう悪癖があります。
※中川氏の最近のブログ記事では、「共産党員官僚ばかりの環境省」「北朝鮮人で共産党員の菅直人首相」など、いまどき2ちゃんねるでも見ないレベルの、頭が痛くなるようなフレーズが目につきます。
「日テレ『偽装の夫婦』は、家族解体と日本民族の絶滅を狙う共産党製作の史上最悪の共産革命宣伝ドラマ」など、思わず引いてしまいそうなタイトルの記事もあります
(このドラマは、沢村一樹・天海祐希主演の、「同性愛」をテーマにしたラブコメディです。私もこのドラマを見ていましたが、さすがにこの「深読み」には驚きました(笑))。

 「731部隊」についても、氏は例によって「ソ連の陰謀」説を唱えます。もはや「ソ連陰謀論」は、中川氏の「脊髄反射」になってしまっている感があります。

 しかしこの論稿を見る限り、氏は「731」について専門的に研究を行っているどころか、その内容は「素人の思い付き」のレベルを脱していません。
 既往の「731」論議の否定を目的としているようですが、結果として、「トンデモ」の名がふさわしい、頭が痛くなるような「論稿」になってしまっています。
※致命的なのは、氏が、「フェルレポート」「ヒルレポート」について、概説書等に邦訳がある「総論」しか知らないことです。
両レポートに付属する「訊問記録」(インタビュー記録)等の英文資料は研究者にとっては「常識」なのですが、氏がこれらの資料をチェックした気配は全くありません。
 以下、見ていきましょう。


 ネットでは、「フェル・レポート」批判の部分が頻繁に取り上げられます。この論稿のハイライトともいえる部分ですので、長文になりますが、まずは関連部分全文を引用します。

(引用(略))

根拠のない「仮説」だらけの何とも頼りない論理展開ですが、要するに氏は、ほとんど「想像」のみを根拠として、「フェルレポートはソ連の陰謀」なる珍説を組み立てています。

 これに対しては、「フェル・レポート」の項でも説明した通り、以下の点を指摘すれば十分でしょう。


1.そもそもの話、フェルの目的は、戦争犯罪追及という「きれいごと」ではない。フェルの任務は、「731部隊」が「人体実験」というダーティーな手段で得た科学的データを、米軍の細菌戦研究に役立てるべく、密室での裏取引によって吐き出させ、奪い取ってしまうことにあった。

2.事の性格上、フェルの調査は極秘のもの。米国が情報を独占するため、調査内容は米国政府内のチャンネルに伝えられるにとどまり、外部には非公開の扱いとされた。



 「フェル・レポート」が公開されたのは、調査後30年以上も経った、1980年代に入ってからのことです。
 たまたま「731」研究者の目に留まったことから「人体実験を示す資料」として活用されることになりましたが、中川氏は、当時の「ソ連の工作員」が、こんな先のことを見越して「工作」を行った、とでも言いたいのでしょうか。

 中川氏によればソ連の目的は「世論工作」にあったはずですので、公開が予定されない「極秘文書」に工作しても、何の意味もありません。
 この点さえ押さえておけば、「フェルはソ連のエージェントだったかもしれない」などという、とんでもない発想が生まれるはずもないのですが。