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4月15日 5時11分
北朝鮮は15日、キム・イルソン(金日成)主席の誕生日を迎え、これを前にした中央報告大会で「自衛的な軍事路線を貫徹すべきだ」と強調した一方、核・ミサイル開発について直接的な言及はなく、韓国やアメリカに対話を仕掛ける指導部の意向を反映したものとみられます。

北朝鮮は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の祖父、キム・イルソン主席の誕生日である4月15日を「最大の祝日」としていて、これを前に14日、ピョンヤンで中央報告大会が開かれました。

大会にはキム委員長は出席せず、演説したキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長が「自衛的な軍事路線を貫徹し、国防力を強化すべきだ」と強調しましたが、核・ミサイル開発について直接的な言及はありませんでした。

今月11日にキム委員長が名実ともに最高指導者に就任して6年となったのを記念した中央報告大会でも、核・ミサイル開発には直接、触れられておらず、韓国やアメリカに対話を仕掛ける指導部の意向を反映したものとみられます。

一方、国営テレビは、ピョンヤンを訪れている中国の芸術団を朝鮮労働党が宴会を開くなどして、歓迎する映像を14日、放送しました。

このなかで、キム委員長の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が、中国共産党で対外交流を担う中央対外連絡部トップで、一行を率いる宋涛部長と、会談する様子も映され、韓国やアメリカとの首脳会談を前に中国との関係改善に向けた動きを印象づけています。