衰退を招く東京一極集中構造 〜首都圏への逆流効果 
http://news.yahoo.co.jp/byline/samutahikaru/20171202-00078828/
それが現在はどうなっているか。東京都の都民所得はデータ入手可能な直近の10年間(2005〜2014年)で、
名目−4.5%である(全国平均−2.2%)。実質値で見ても+0.01%とほぼ成長していない(全国平均+3.8%)。
1人当たり都民所得では−13.1%も低下しており、全国平均の−2.5%と比べても衰退が著しい。
東京で成長しているのは唯一人口だけであり、同期間に人口は+6.5%増えている。

「東京一極集中」が招く人口減少の悪循環
http://senkensoi.net/column/2014/06/10935
東京ほど出産や子育てが困難な都市はない。住宅事情が悪く、通勤を含め
勤務時間は長い。保育所不足など出産育児に対する環境が極めて脆弱な
のだ。とりわけ、地方から出てきた人は、家族の支援もあてにできず、産むこ
とをためらう人が少なくない。
数字がすべてを物語っている。2013年の合計特殊出生率は、全国平均の
1.43に比べて、東京は1.13と突出して低い。東京一極集中は地方自治体を
「消滅」させるだけでなく、集まった若者の出生率を下げ、日本全体の人口
減少のスピードを加速させる方向に作用しているのである。