【増毛】改修工事が3月末に終わった旧JR増毛駅舎内の売店が14日、再オープンした。留萌管内のほか、旭川、札幌などからも観光客が訪れ、映画ロケで使われた駅前観光案内所など周辺の名所に、徐々ににぎわいが戻ってきた。

 売店は町内の水産加工業「孝子屋(ここや)ぐるめ食品」が経営。観光客らは早速、ホタテ貝柱やタラコの水産物などを品定め。名物のタコザンギ(400円)や甘エビ汁(100円)をおいしそうに味わっていた。

 駅舎内では、留萌のアマチュア写真家の渡辺一夫さんが撮影した留萌―増毛間を走る列車や沿線風景の写真29点を展示。観光客らは駅ホームや線路敷地を歩き、駅舎を背景に記念撮影を楽しんだ。札幌から4人で訪れた家族は「廃止になる前に乗ってみたかった」と話していた。

 駅前観光案内所は俳優高倉健主演の映画「駅 STATION」のロケで「風待食堂」として使われ、映画のセットや写真などが多数飾られている。売店の女性は「大型連休になれば、もっともっと観光客が来ますよ」と笑顔で話した。(高橋浩志)

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