https://www.sankei.com/west/news/151023/wst1510230062-n1.html
 平成21年から行方不明になっていた東京の広告会社社長を拳銃で射殺したとして、兵庫県警暴力団対策課などは23日、殺人容疑で、
韓国籍の元会社経営、陳春根被告(44)=別の殺人罪などで起訴=を逮捕した。
捜査関係者への取材で分かった。

 事件では、社長の遺体や拳銃は見つかっていないが、県警は関係者の証言をもとに今年6月、
殺人容疑で、実行役とみられる上村隆被告(49)=同罪などで起訴=を逮捕していた。捜査関係者によると、陳容疑者が上村被告に殺害を指示した疑いがあるという。

 逮捕容疑は22年6月、兵庫県やその周辺で、東京都世田谷区の会社社長、
前田巌さん=当時(50)=を拳銃で射殺したとしている。

 捜査関係者によると、陳容疑者らは前田さんに10億円を貸していたが、
返済が滞ったため、21年4月、東京都内の事務所から前田さんを連れ出した。
その後、約1年2カ月にわたって姫路市内のマンションなどに設置したおりに閉じ込めたといい、
陳容疑者は逮捕監禁罪でも起訴されている。

 陳容疑者はこれとは別に、元暴力員の男性2人を殺害したとする殺人罪など計10件で起訴されている。