男性3人の殺害や死亡に関与したなどとして、殺人罪や逮捕監禁致死罪など12件で起訴されたパチンコ店運営会社の元実質経営者、中村春根被告(47)=住所不定=の裁判員裁判の初公判が16日、神戸地裁姫路支部(木山暢郎裁判長)で開かれた。中村被告は罪状認否で、裁判員裁判の対象となった殺人罪など7件全てについて「私は無罪です」と起訴内容を否認した。

 起訴状によると、中村被告は2010〜11年、兵庫県姫路市の作業員下山誠也さん=当時(37)=と東京都の元広告会社社長前田巌さん=同(50)=を殺害し、同市の無職富田大光さん=同(57)=を監禁の末に死亡させたなどとされる。3人のうち、前田さんと富田さんの遺体は見つかっていない。

 11月8日が判決予定で、初公判から判決までの実審理期間は207日。16年11月判決の九頭竜湖女性殺害事件(名古屋地裁)の160日を抜いて、過去最長の裁判員裁判となる見通し。

 公判は8月まで週4回ペースで開かれる予定。補充裁判員6人を含め計12人の裁判員の負担の重さも懸念されている。

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