妄想性障害で夫浮気疑い殺害、責任能力争う 宮崎地裁
2018.4.16 18:37

宮崎県西都市の自宅で昨年6月、夫=当時(63)=をハンマーで殴り殺害したとして、
殺人罪に問われた女性被告(64)は16日、宮崎地裁(岡崎忠之裁判長)の裁判員裁判初公判で
「覚えていません」と述べた。弁護側は起訴内容を認めた上、妄想性障害で心神耗弱状態だったと主張。
検察側も障害の影響を認めており、被告の責任能力の程度が争点となる。

検察側は冒頭陳述で、被告は妄想性障害によって夫の浮気を疑い、以前から暴力を繰り返していたと指摘。
事件当日も居酒屋から帰宅後にトラブルとなり「夫の頭を一方的にハンマーで多数回殴った」とした。

弁護側は「障害の影響で善悪の判断がつかず、自分の行動を制御できない状態だった」とし、
刑を軽くするよう求めた。

起訴状によると、昨年6月15日午後10時10分ごろから16日早朝にかけて、
夫の頭をハンマーで殴るなどして殺害したとしている。

産経ニュース
http://www.sankei.com/west/news/180416/wst1804160059-n1.html