04月17日 19時15分

全国の市区町村ごとの平均寿命が公表され、県内の市町村はすべて、男女とも全国平均を下回りました。

厚生労働省は、全国の自治体別の平均寿命を5年ごとにまとめていて、17日、市区町村ごとの調査結果を公表しました。

それによりますと、県内に40ある市町村の平均寿命は、男女ともすべて、全国平均の男性80.8歳、女性87.0歳を下回りました。
男性で最も短かったのは、平内町の77.6歳で、次いでむつ市と中泊町、東北町、階上町、深浦町、それに平川市の78.1歳となっています。

これらの市と町は、全国でもワースト3位から9位までを占めました。

女性で最も短かったのは蓬田村の85.2歳で、次いで三戸町と板柳町、藤崎町、それに平内町の85.4歳となりました。
全国の中では、蓬田村がワースト4位、三戸町が8位、板柳町が9位などとなっています。

一方、最も長かったのは、男性が三沢市と新郷村の79.3歳、女性がつがる市と六戸町それに南部町の86.6歳でした。

青森県の平均寿命は、去年12月に発表された都道府県別の数字でも全国で最も短く、県を挙げて健康づくりに取り組む必要性が改めて示される結果となっています。

今回の結果について、医療や健康づくりに詳しい弘前大学大学院医学研究科の中路重之特任教授は「県全体の平均寿命は確実に良くなっているので、必ずしも悲観する必要はない。県民1人1人の健康に対する意識を高め、具体的な行動に移してもらうための活動に力を合わせて取り組んでいきたい」と話しています。

三村知事は「『健康で長生きな青森県』の実現に向け、市町村をはじめ、企業・団体や関係機関ともしっかりと連携しながら、引き続き県民の健やか力の向上と健康の増進に全力で取り組んでいきたい」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/aomori/20180417/6080000723.html