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【4月18日 AFP】ドイツの検察当局は17日、ナチス・ドイツ(Nazi)を象徴するかぎ十字をつけた観客はアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)の著書「わが闘争(Mein Kampf)」を題材にした演劇を無料で鑑賞できるとした劇場に対し、捜査を開始したと明らかにした。

 独DPA通信によると、南部コンスタンツ(Constance)の検察当局の報道官が、複数の苦情を受けて捜査を開始する意向を発表した。ドイツでは、ナチスの象徴となるものを公の場で示すことは法律で禁じられている。

 この劇場は、ヒトラーの誕生日である今月20日の初演に向け、入場時に手渡されたかぎ十字を上演中につけることを条件にした無料チケットを配布していた。

 劇場のウェブサイトによると、チケットの料金を支払った客には「ナチスの蛮行の犠牲者との連帯を示す印として」ユダヤ人の象徴とされるダビデの星(Star of David)をつけるよう求めるという。

 劇場側は、人々がいかに簡単に堕落するかを見せることが狙いと主張しているが、この試みをめぐって議論が巻き起こっている。地元のイスラエル系団体と、ユダヤ教とキリスト教の団体は、演劇鑑賞のボイコットを求めている。(c)AFP

ドイツ南部コンスタンツの劇場が配布した、アドルフ・ヒトラーの著書「わが闘争」を題材にした演劇のポスター(2018年4月17日撮影)。(c)AFP PHOTO / dpa / Felix Kästle
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